叩き(打・打・打)

芸能業界で音源を再生する事を業界用語で「叩き」と言う。

当然俺の音響仕事でも再生は叩き。


先週の木・金曜日は国立文楽劇場にて創作日本舞踊の音源の叩きの仕事。

そして、土・日曜日は東大阪市民会館で演歌祭りの叩き。


この4日間で170曲以上の音源を再生して来た。

違う内容の現場ではあるがほぼ仕事内容が同じで叩きがメイン。


文楽劇場では狂言方の拍子木が切っ掛けに音出しに成る。

「2丁〆木」や「呼び木 1丁」など和物独特の切っ掛けで音出し。

よって、直接音を聞きながらの作業に成る。

前日リハーサルと本番で41番x2(日本舞踊では一曲と言わず一番と言う)叩いた。

公演時間は約4時間30分程。


演歌祭りの仕事はM・Cのコメント尻や歌手の振りでの音出し。

良くTVで見かける演出。

と言うかTVの撮りやってんけど(笑)


基本的にはディレクターのキューで音出しで良いのだがタイミング的にそれだと変な間が出来てしまう。

なので左耳だけにヘッドホンを掛けてトータル音をモニターしてM・Cや本人トークを聞きながら

ディレクターを見つつの音出し。

右耳で直接音や周りのStaffの話声を聞きながら状況確認もしなければならない。

しかも昼の部、夜の部と2回廻しのロングラン。

公演時間は3時間45分x2で合計7時間30分程有った。

休憩時間は約1時間程しか無かった。


前日リハーサルが40曲程と本番が46曲x2で92曲。

右手がデッキ類、左手でミキサーのフェーダー。

4日間ほぼ同じ体制を取り続けた結果右肩と首の付け根が痛い。

特に演歌祭りの方で左耳に掛った負担は相当なダメージでまだ少し難聴気味で有る。

恐らく後2〜3日で回復すると思う。

体力的には大丈夫なものの精神的ダメージは大きかった。



嫌いな仕事では無いけど続くとキツイなぁ〜〜〜

仕事は楽しくと思うが面白くないと思うと隙が出来て失敗する。




そこら中に一杯落とし穴がおまっせ!!!




気付けなはれや!!!